巻き爪の原因

巻き爪の原因には、大きく分けて2つあります。

  • 後天性のもので、主に足の環境(靴やお手入れ)などから起こるもの
  • まず正しい靴選びから

最近多く見られるのが、足の環境から起こる巻き爪です。
女性の場合、先の尖った窮屈な靴やサイズが合わない靴、ヒールの高い靴、つま先を締め付けるストッキングなど。
男性の場合も同じように靴に原因がある場合が多いようです。深爪 も巻き爪の原因になります。

症状は?

爪体の外側の部分が内側に巻き込むため、痛みが出ます。ひどくなると化膿したり、肉芽が出たりします。
爪が変形してくると、痛くてうまく歩行できなくなります。

では、どうしたら良いでしょう?

まず、深爪をしないこと!巻き爪の方にとって、爪を短くし、角を取ってしまうことは、痛みも和らいで良くなった感じに思うでしょう。
角を落としたつもりでも、少し残ってしまいトゲになって皮膚を刺すこともあります。これも悪化させる原因です。
角を丸く落としてはいけません。角を落とすのは、爪が引っかからない程度で良いです。

靴にも注意しましょう。自分の足に合った靴を履きましょう!
一般に言われている窮屈な靴は、足の骨が変形し、足が痛んでしまいます。では、大きい靴はどうでしょう?
大きすぎる靴も問題です。これも、足の変形につながります。自分の足に合った靴を履くことは、とても大切なのです。

これって治るの?

巻き込んでしまった爪は、自然に元の形に戻ることは望めません。
手術という手段もありますが、当院では、足に負担の少ない巻き爪矯正をお勧めします。

巻き爪治療、巻き爪矯正って?

視力矯正はメガネを使いますが、爪の場合、金属のワイヤーやグラスファイバーでできたプレートなどを使い、
巻き込んでしまった爪を正常な形に戻します。ここでは、その一つを紹介します。

VHO方式について

この方式は、チタンワイヤーを使い矯正します。短く切ってしまった爪はもちろん、様々な状態にも対応できる方式です。

  1. 爪の周囲をケアします。
  2. 爪の形に合わせてワイヤーを作り、爪の両端に引っ掛けます。
  3. 中央を引っ掛け、少しずつ巻き、テンションをかけます。
  4. パーツを切り取り、表面を滑らかにします。
  5. 引っ掛からないように専用の樹脂で固定します。
  6. 平らに爪の形を整え終了

初回から2~3ヶ月後、ワイヤーを掛け直すことになります。
爪の状態にもよりますが、正常な爪になるまで6ヶ月程かかります。装着後は、違和感なく生活できます。