右のグラフが示すように、足のトラブルは靴ずれから起こることがとても多いようです。
糖尿病の場合、このような軽い傷が知らず知らず壊疽へと進展していきます。 靴ずれの大部分は、履き慣れた靴からです。

まずは正しい靴選びから

・靴は足にフィットしたものを選びましょう

・新しい靴を買うときは、一番足が大きくなる夕方に長時間履かず、徐々に慣らしましょう。

・長時間歩くときは、運動靴など革が柔らかく、クッション性のあるものを選びましょう。

靴下の選び方

靴下も自分の足に適したものを選びましょう

 ・脂性の方、白癬がある方(水虫)・・・通気性のよいもの

       白癬がある方・・・・・・・・・・・5本指靴下がお薦めです

 ・角化、乾燥の方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保湿性のよいもの

 ・冷感のある方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保温性のよいもの

 ・閉塞性動脈硬化症のある方・・・・・・・・・保温性のよいもの

 ・糖尿病性神経障害のある方・・・・・・・・・靴と足のクッションの役割、保温性、免荷性のあるもの

                   (ゴルフなどで使われているものなど)

●色は白がお薦め・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さな傷からの出血、浸出液を見つけやすい。

家の中での素足は危険

ケガ予防のため、素足は避け、いつも靴下を履くことが大切です。ホームカバーを使用するのも有効です。
民間療法、健康器具にも気をつけましょう。毎日履き替えて清潔に保ちましょう。

日常生活の注意

●禁煙

 たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、血流障害を悪化させます。

●毎日の観察・お手入れ

●適度な運動:靴ずれ・外傷に注意しましょう。

●保温:低温やけどに注意しましょう。

 神経障害があると、温度感覚が鈍くなります。低温やけどに十分注意しましょう。

 お風呂だけでなく、こたつ、ヒーターなどは温度調節に注意して使いましょう。

 就寝時に足が冷える場合も、湯たんぽなどは使わず靴下を履いて寝ましょう。

●いつも足は清潔に保ちましょう。

 感染予防のため、足を清潔に保ちましょう。汗や汚れを放っておいてはいけません。

 足が濡れてふやけやすい雨の日、また、汗をかきやすい夏は特に注意が必要です。